事実は小説よりも奇なり 2013 10 27
これは、2年前に書いたことですが、
「もし、私が中国の軍事指導者だったら、
北東アジアをどう考えるか。
韓国と台湾を日本の影響下から引き剥がし、
中国の影響下に置くことを目標とする」と書きました。
さて、2年後、どうなったか。
わざわざ工作員を送り込まなくても、
韓国と台湾は、勝手に中国に擦り寄ってきている状況です。
特に、韓国は、ひどい状況です。
これも、2年も前から、何度も何度も書いていますが、
韓国では、「反日が生きがい」となっている状況です。
これが不思議です。
韓国は、目の前に「世界最大の脅威」である北朝鮮があるというのに、
反日になってしまっているのです。
北朝鮮は、3回目の核実験を成功させて、
事実上の核兵器保有国になりました。
さらに、北朝鮮は、米ロに次ぐ世界第3位の化学兵器大国で、
サリンをはじめ約2500トンの薬物を保有と推定されています。
常識で考えれば、韓国は、日本をおだてて、
常に味方につけておく必要があるのです。
北朝鮮から見れば、韓国の後ろに日本がついていると、
軍事的にも政治的にも、非常にやりにくい状況となってしまいます。
だからこそ、北朝鮮としては、韓国と日本が離反するように、
工作員を送り込んで、「工作」をしようとするでしょう。
しかし、現実は、そういう工作をしなくても、
韓国は、勝手に反日となっています。
もしかすると、韓国は、北朝鮮対策のために、
中国に擦り寄っているかもしれません。
しかし、これは、誤りです。
これも、何年も前から何度も書いていますが、
中国から見れば、朝鮮半島は、どう見えるか。
太平洋を川に見立てれば、
アメリカなどの民主主義国家が、
朝鮮半島に背水の陣を敷いているように見えます。
中国としては、このような陣形は、
なんとしてでも解消したいところです。
ところが、韓国が、勝手に中国に擦り寄ってきて、
このような陣形を弱めています。
これも何回も書いていますが、
「台湾省」と「朝鮮自治区」は、中国にとっては、
なんとしてでも達成したい目標でしょう。
事実は小説よりも奇なり。
これは、今の韓国に、ちょうど当てはまる言葉です。
韓国の生き残る道は、
日本をおだてて、常に味方につけておくことです。
アメリカは、オバマ大統領の演説にあるとおり、
世界の警察官をやめたのです。
これも、10年近く前に書きましたが、
半島とは、海の勢力が陸に進出する時に、通路として利用しますが、
陸の勢力が海へ進出する時も、半島を通路として利用するのです。
だからこそ、半島に住む人たちは、
感情を抑えて、常に賢く生きなければならないのです。
ところで、「台湾省」と「朝鮮自治区」ができれば、日本は落ちるでしょう。
だからこそ、中国は、韓国と台湾を日本の影響下から引き剥がし、
中国の影響下に置くことを目標とするのです。
日本人は、中国というと、尖閣諸島のことを連想するでしょうが、
中国にとっては、尖閣諸島とは、小さな目標であり、
本当は、もっと大きな目標があります。
「事実は小説よりも奇なり」(イギリスの詩人バイロン)
現実に起こる出来事は、フィクションである小説よりも不思議で複雑である。
2013年9月11日の毎日新聞(毎日jp)には、このようなニュースがありました。
アメリカ大統領 「世界の警察官」否定
オバマ大統領はシリア問題に関する10日のテレビ演説で、
「米国は世界の警察官ではないとの考えに同意する」と述べ、
米国の歴代政権が担ってきた世界の安全保障に責任を負う役割は担わない考えを明確にした。
(引用、以上)